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環境省のかおり風景100選」にも選べれている久住高原の「野焼き」 |
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| どこまでも広がる大草原、どこまでも澄んだ空気。初めてのこの景色にふれた人は、まずこのスケールと美しさに圧倒されることだろう。北に1,000m級の山々が並ぶくじゅう連山が間近に迫り、南に祖母・傾山、はるか西に世界最大級のカルデラを持つ阿蘇山を望む。地域一帯は、阿蘇くじゅう国立公園に指定され、日本でも有数の絶景が広がる地域だ。海原のように果てしなく続く大草原に、心も体も解放される。 |
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| 6月初旬になると山をピンクに染めるミヤマキリシマ |
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| この景観は、自然の営みだけで出来上がったわけではなく、放牧や採草、野焼きなど、気の遠くなりそうな年月をかけた農業や畜産の営みによって維持されてきた。いわば人と大自然が共生する、英和の結晶ともいえるだろう。中でも野焼きは、高原の表情をガラリと変える春を呼ぶ風物詩だ。炎の波が枯野を焦がし、大地に眠る生命への合図となる。黒々した草原に、やがて可憐なヒメリンドウが咲き、やわらかな若草が顔を出す。勢いを増した生命の息吹は、大地の賛歌を歌うかのようだ。 |
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山々を赤や黄に彩る紅葉 |
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| 春には山開きが行われ、五月下旬から六月中旬にかけてミヤマキリシマ(国指定天然記念物)が山頂をピンクに染める。秋には、連なる山々をまるで鮮やかな絨毯を敷き詰めたかのように見事な紅葉が覆い、高原では銀色に輝くススキの波を揺らす風が心地いい。華やいだ季節が終わりを告げると、静かなときに満たされる。真っ白な雪が山を覆い、神聖な美しさに彩られたこの姿を知る者は、まだ少ない。 |
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| 冬のくじゅう連山には、神聖な樹氷の花が咲く |
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